ブライダル業界に特化した就活イベントを運営するウエディングジョブの代表にインタビュー!

イベントについて

イベントの一番の強み・特徴を教えていただけますか?

桑田さん

弊社のイベントは、業界セミナーから始まり、合同会社説明会、就職セミナーというように、就活における一連の流れをサポートしているのが特徴です。

ブライダル業界は、他の業界に比べると就活の始まる時期が早いと言われています。3年生の10月頃から、学生さんは就活に動き出します。大手企業のインターンシップが始まるのはもっと早く、6月頃です。そのため弊社でも、最初のイベントを12月におこないます。

12月におこなわれるのは、ブライダル業界に興味がある人たちが、気軽に参加できるセミナーです。ここで「ブライダル業界いいな」と感じてくださった学生さん向けに、年明け後、東京と大阪で合同会社説明会を開催します。

また、就職講座も開催しています。ブライダル業界の就活サポートに長年携わってきた先生をお呼びして、ブライダル業界に入るための講座を2日間ガッツリおこないます。ゼミのような感じですね。2月頃から始まり、5~6月に向けて内定が出るように取り組めるセミナーです。

業界に対する理解から企業ごとの説明会、選考のサポートと一連の流れで取り組めるので、ぜひすべてのイベントに参加していただきたいです。実際に、全部のイベントに参加される学生さんもいらっしゃいますよ。

弊社では、ブライダル業界の業界誌を出版しています。私自身ずっとブライダル業界に携わってきていますし、スタッフも全員、ブライダルやホテル関係の仕事をしていた経歴を持っています。

そのため、ブライダル業界の仕事内容だけではなく、現場の実態やキャリアステップなどについてもアドバイスができます。これは、業界に精通している私たちだからこその強みだと思います。

当日はどのような雰囲気なのでしょうか?

桑田さん

企業さんからの一方的な説明だけで終わるのではなく、学生さんからも活発にコミュニケーションがとれる雰囲気になっています。

例えば12月に開催される業界セミナーでは、いきなり人事の方がお話しするのではありません。この業界で人気のプランナーさんや現場の方に来ていただき、最初にパネルディスカッションがおこなわれます。そして人事の方の説明を聞き、企業ごとのブースに移動していただくのです。パネルディスカッションで興味をもった人が所属する企業のブースに行き、人事の方とお話しすることができます。毎年約14~15社の企業さんが参加してくださいます。

実はイベントを始めた当初は、弊社サイドから一方的に情報発信するだけの内容だったんです。しかし人事の方から「学生さんと話したい」というご意見をいただき、このような形式のイベントになりました。そのため、学生さんにはぜひ積極的に人事の方とコミュニケーションをとっていただきたいです。

ブースを回っていただく際は、15分間が説明、5分間は移動時間というように、しっかりと時間を区切っています。1時間に3社の説明は聞いていただける形になっていますね。満遍なく各企業さんの話を聞いていただくことが可能です。当初はそれほど興味がなかった企業でも、話を聞いてみると意外と自分に合っているのかも?と、興味を持たれる学生さんも多いです。

学生からはどんな感想が寄せられていますか?

桑田さん

「ブライダル業界って華やかなイメージでしたが、良い面だけではなく、厳しい面のお話もお伺いすることができたので良かったです」「現場の人が働き方について経験談を交えて話してくださったので、働くイメージが持てました」などの感想をいただけます。

また、「朝から晩まで働いているイメージがありましたが、意外と週末にも休みが取れたり、結婚後も働ける環境が整っていたりすることを知れました」という感想もありましたね。現場で働く方にお越しいただいている弊社のイベントは、働き方について率直な意見を聞けるチャンスだと思います。

ブライダル業界の職種と聞くと、多くの人がプランナーを想像します。確かにプランナーは人気職ではありますが、それ以外にも、ドレススタイリストやカメラマン、フラワーコーディネーターなどさまざまな職種があるのです。そのような職種があることも、このイベントでは発信しており、それを知って、志望する職種を変更される学生さんもいますね。

どういった思いでイベントを運営されているかお聞かせいただけますか?

桑田さん

ブライダル業界に少しでも興味ある学生さんには、まずは弊社のイベントに参加していただきたいと思っています。業界誌を出版している弊社のイベントに参加することで、情報を網羅することができます。

私自身がドレススタイリストとプランナーを経験しているので、自分が経験したことをしっかり学生さんたちに伝えられるという自負があります。また、雑誌の取材を通じて、業界内にネットワークがあります。そのため、学生さんから何か聞かれても応えられるという自信もありますので、学生さんには思いっきり飛び込んできてほしいです。それに応えられるように、私も全力で就職のアドバイスをしたいと思っています。

最終的にブライダル業界以外の業界に就職することもあるでしょうが、それでもこの業界の魅力は伝えていきたいです。学生の皆さんも、数年後には結婚をするでしょう。そのときに「ああいう思いをもった企業があったな」「あの企業のところで式を挙げたいな」などと思い出してほしいです。この業界のためにも、しっかりアピールしていきたいですね。

運営している中で印象的なエピソードなどありますでしょうか?

桑田さん

業界誌の取材をするときに、「就職イベントに参加しました」「この雑誌買ったことがあります」などと言ってもらえたときが一番うれしく、印象に残っています。出版に携わるようになって約15年たつので、責任者クラスの方にも「若手の頃から読んでいます」と言っていただけることがあるんです。

学生の頃に弊社のイベントに来てもらって、今、その方に業界誌の取材をしているということが、この業界に入りたい人を導けたという実感が持ててうれしいです。ブライダル業界で働きたいと思う人を増やすこと、そのために業界の魅力を伝えていくことが、私が理想としていることだからです。

イベント運営でやりがいを感じる瞬間を教えていただきたいです。

桑田さん

私は、約15年ほど業界誌の出版に携わっています。この15年の間、ブライダル業界の人気は上がり下がりが激しかったです。良いときも悪いときも、業界誌を出版する立場から見てきました。また、その前は実際に現場で働いた経験もあります。

その経験や知識のほか、業界誌の取材で得た情報を、学生たちにもっとアウトプットしていきたいという考えが、就職イベントの開催につながっています。ブライダル業界において女性がどのようにキャリアを重ねていけるのかを考え、発信していくことで、多様な働き方の実現に貢献できているというやりがいを感じています。

新卒で入社しても、結婚や出産を機に辞めてしまう人は多いです。しかし最近は、福利厚生がとても充実しています。そういった長く働ける環境が整っていることを、もっと伝えていきたいですね。

また、弊社ではメンズセミナーも開催しています。業界全体で男性の割合が少ないためです。管理職になる男性の方は多いですし、最近は新郎が結婚式にこだわりをもっているケースも増えています。男性が働く魅力を伝えていくことで、男性プランナーの増加にも貢献したいです。

最後に学生へのアドバイスを頂けないでしょうか。

桑田さん

今の時代、ブライダル業界よりももっと安定した業界にいった方がいいんじゃないかと考え、違う道にいってしまう学生さんも少なくありません。しかし、花嫁さんに寄り添える、人の幸せのお手伝いができるという点では、とても素敵でやりがいのある仕事だと思っています。

また、私自身この業界で働いてきて、ライフスタイルが変わっても長く活躍できる部分がブライダル業界にはあると感じました。私はドレススタイリストとプランナー、そして出版系にいきましたが、ずっとブライダルに関わっています。ブライダル業界には、それくらいさまざまな職種があるんです。私もまだまだこの先、ブライダル業界で職種を選びながら働いていけると思っています。

今はフルに働きたくない、働ける状況ではないという場合も、「この職種でこの時間だけ」という働き方ができます。そういった意味では、すごく選択肢が広がる業界だと思っています。そのため、ライフスタイルに合わせて働いていきたいと考えている人には、おすすめの業界です。

ただ、ブライダル業界は、安定志向の方には向いている業界ではありません。特に今は、新型コロナウイルスの影響を強く受けています。しかし、結婚式はやはり必要なイベントとも言われています。

今回、新型コロナウイルスの影響で人とのつながりが減ったからこそ、大切な人と会うことができる結婚式は、大切な行事だと痛感しました。結婚式を通じて、普段言えなかったお礼の言葉を言えたり、誰かのために生きたいという思いを再認識したりできます。そのため、まだまだ無くならない業界だな、とも感じています。

AIなどによって仕事が機械にとって代わられるケースが進んでいる時代ではありますが、ブライダル業界の仕事は、生身の人間でなければできません。その魅力に、学生さんたちにもぜひ触れていただければと思っております。

※イベントの写真は2019年2月撮影

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今回のインタビュー : 桑田さん
1998年に株式会社扇屋へ入社、ドレススタイリストとして勤務。99年に原宿東郷記念館に入社、ウエディングプランナーを務める。04年に株式会社オータパブリケイションズに入社、「週刊ホテルレストラン」でブライダル関連の記事の編集やセミナーの企画・運営を担当。その後「The Professional Wedding」の立ち上げに携わり、11年5月に株式会社ウエディングジョブを起業。業界誌の発行の他に、「ブライダルのお仕事」の出版や就職イベントの開催など、幅広く活躍している。