学生向けにビジネス教育を提供!「CLUTCH」のイベント担当者にインタビュー

イベントについて

イベントの一番の強み・特徴を教えていただけますか?

高木さん

「CLUTCH(クラッチ)」という我々のサービスは、イベントを運営しているだけではありません。採用活動のご支援と学生さんの教育という、2つの要素をかけ合わせているのが大きな特徴です。

弊社では、企業さんと学生さんのマッチングイベントを開催しております。また、「クラッチビジネスアカデミー」という、学生さんにビジネス教育を実施するサービスも提供しております。
「クラッチビジネスアカデミー」に登録し、ビジネス教育を受けていただくことで、社会人としての基礎やキャリアデザインをしっかりと固めることができます。そのうえで、企業さんとのマッチングイベントに参加していただけるようになっています。

ビジネス教育の部分に関しては、インプットラーニングと呼ばれる座学の場と、アウトプットラーニングという体験・経験ができる場をご用意しております。
インプットラーニングでは、ビジネスに関する基礎的な知識を学びます。学生版グロービスみたいなものをイメージしていただけると分かりやすいと思います。例えば、PDCAやロジカルシンキングの考え方など、どの業界や業種でも社会人3年目までに学ぶべきことを中心に、インプットすることができます。
アウトプットラーニングでは、実際にセールスを体験する機会などを設けています。ここでは、インプットラーニングで学んだことを実務でどのように活かすのか、経験しながら学んでいただくことが可能です。

また、弊社にはキャリアアドバイザーが複数人います。キャリアアドバイザーとの面談を通じて、学生さんはキャリアデザインをしっかりとイメージできるようになります。このように、教育に重きを置いたサービスを提供しているのが大きな強みです。

そのため弊社では、内定をゴールに見据えたマッチングイベントはおこなっておりません。ファーストキャリアをどういう風に歩んでいくかという、内定後にフォーカスを当てたサービスやマッチングイベントを提供しております。

サービスのテーマとして挙げているのが「社会人、先取りしましょう」です。キャリア形成において、ファーストキャリアを重要視している学生さんにぴったりのイベントだと思います。

当日はどのような雰囲気なのでしょうか?

高木さん

緊張感のある雰囲気というよりも、リラックスした雰囲気です。もちろんピリッと気を引き締めるような場面はありますが、全体的にはリラックスしたムードの中で、企業さんと学生さんが相互理解を深めていけるような環境にあります。

弊社のイベントには大きく2つのパターンがあります。

ひとつめのパターンでは、最初に企業さんに説明会をしていただきます。その後、学生さんにグループディスカッションをしていただき、人事の方からのフィードバックをもらいます。そして座談会をおこないます。

もうひとつのパターンでは、最初に学生さんに自己PRをしていただきます。次に企業さんに説明会をしていただき、説明が終わったタイミングで企業さんから学生さんにアンケートを取ります。アンケートをもとに、企業さんに「いいな」と思う学生さんを6名選出していただきます。学生さんからは、説明を受ける前と後で関心度合いにどんな変化があったかをヒアリングしていきます。それが終わったら座談会を挟み、最終的に企業さんが希望されている6名の学生さんと面談をしていただく、という流れになります。

イベントの中で学生さんに自分を出してもらえるように、全体的にリラックスした雰囲気づくりを心がけています。

学生からはどんな感想が寄せられていますか?

高木さん

「大変満足です」という声をほぼ100%もらうことが多いですね。とくに最近増えてきたのが、「実際に人事の方と触れ合う機会がこれまでになかった」「実際に人事の方にフィードバックをもらうことができて、自分の成長につながった」という感想です。

選考対策に悩む学生さんや、自分の方向性が合っているのか分からないという学生さんは多いと思います。そういった方に、実際に人事の方にフィードバックをもらえるこのイベントに参加してもらうことは価値があると実感しています。

また、学生さんへのアンケートで「今まで志望していた業界以外の業界で、インターンに参加してみたくなった」という声をいただきました。その学生さんの視野を広げられたことに喜びを感じました。

どういった思いでイベントを運営されているかお聞かせいただけますか?

高木さん

我々のファーストミッションとして、「次世代の可能性を最大化していこう」ということを掲げています。今私たちが働けているのは、先代の方々が頑張ってくれたおかげです。その恩恵を受けて私たちが仕事をできていると捉えております。このバトンをしっかりとつないでいこうというのが私たちの思いです。

もっと大きな点でいくと、日本という社会をより良くしていきたいという思いもあります。2年ほど前、日経新聞から「日本には熱意ある社員が6%しかいない」という記事が出ました。このパーセンテージを上げていかないと、日本の国力が下がるのではないかという危機感があります。

そのため、仕事に前向きになれる方々、仕事を楽しめる方々を増やしていきたいと考えています。学生さんに教育というサービスを提供することで、その学生さんは社会に出てからしっかりと成果を出せるようになります。それが仕事を楽しむという部分にも繋がっていくと思っています。そういう方をひとりでも多く増やして、社会に送り出したいです。

また私個人としては、学生さんに新しい発見をしてもらいたいと思いながら運営しています。企業や業界のことを知らないがために、自分の可能性を狭めてしまっている学生さんは少なくありません。

そのため、ひとりひとりの可能性を広げられるようなイベント運営を心がけています。ポテンシャルを感じる企業さんに積極的にお声がけをし、参加していただきます。弊社のイベントでは、学生さんのことを思ってフィードバックしてくださる企業さんが多いので、ぜひ参加して視野を広げていただきたいです。

運営している中で印象的なエピソードなどありますでしょうか?

高木さん

弊社のサービスをご利用いただいている学生さんの中で、ハンディキャップを背負っている方がいました。そういった境遇に置かれながらも、できることにしっかり取り組み、積極的に発言をする方でした。弊社のコンテンツを使うことで、自分の可能性を捨てずに懸命に取り組んでくれている姿がとても印象的でした。

また、21卒対象のイベントと22卒対象のイベントに、2年連続で参加してくださった企業さんがありました。22卒対象のイベントで、その企業さんからは人事の方と、前年度の内定者の方にお越しいただきました。その内定者の方が、21卒対象の弊社のイベントで採用された方だったんです。昨年私たちが運営したイベントに参加した学生さんが、今年は内定者として参加し、学生さんからの質問に答えたり教えたりしていたのが印象的でした。

イベント運営でやりがいを感じる瞬間を教えていただきたいです。

高木さん

私がビジネスフローの中で一番好きなのが、納品する瞬間です。イベントにおいて、納品=企業さんと学生さんが実際に会う瞬間だと考えています。人事の方と学生さんが、お互いに楽しそうに話しているところを見ると、非常にやりがいを感じます。

また、イベントの後に企業さんと打ち合わせをし、「素敵な学生さんが多かったですね」という話を聞けるときも嬉しいです。

最後に学生へのアドバイスを頂けないでしょうか。

高木さん

まずは、就社活動ではなく、就職活動をしっかりと頑張ってください。就活では内定をもらうことが、ゴールになってしまうとことが多くあると思います。そうではなく、何でもいいので目標や夢を掲げ、それに通ずるための就職先をみつけていただきたいですね。

私も、1年ほど前にキャリアアドバイザーとして学生さんと面談をしていたことがありました。そこでよく聞かれたのが「この時期になると業界を絞らないといけないですよね」という相談です。もちろんそういった指導がなされることもあると思いますが、僕自身は業界を絞る必要はまったく無いと考えています。

自分がどういった軸を持って就活に取り組むか、ということが重要です。その軸と照らし合わせてマッチする企業に就職できれば良いと思っています。とはいえ、軸はある程度の解像度が求められると思いますので、構築に自信のない方は弊社のキャリアアドバイザーがお手伝いいたします(笑)

やりたいことや漠然とした目標などの「自分の軸」さえ持っていれば、良い企業に出会える。そういったイベントを提供できているという自負があります。ぜひ、積極的にお越しください。

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今回のインタビュー : 高木さん
2015年に同志社大学を卒業。新卒でファッション関係の企業へ入社し、経営企画と人事を兼任。2018年11月、株式会社アスナロに創業当初より加わる。執行役員兼セールス責任者として「CLUTCH」を運営。企業の採用代行や人事コンサルティングにも携わっている。